金原寿浩さんの 特別展「海の声」
丸木美術館へ再訪しました。
なんだかんだの日々を過ごしつつ、
新曲「海の声」完成。
きれいな桜並木の奥のバリケード。
きれいで幻想的で、でも家には帰れない。
バリケードひとつで世界がアンバランスで、どうしていいかわからなくなる作品です。
前回、ここに行った時、金原さんが汚染された地域に住んでいた人との会話の事を話してくれました。
「残土と言って受入れをどうしたらいいかって議論してるけど、安全ではないかもしれないけど、それは俺たちのふるさとの土なんだ」
フレコンバックに詰め込まれた土の行き先。
安全ではない土の受入れを誰もが拒否する。受け入れれば、なにがしかのお金が動く。
安全を願うことは当たり前だけど、誰かが大切にしてきた何かがその中に詰まっている事は考えられなかった。
私たちは 浅はかだなと、誰かの心がわかったような気になっても、世の中の知っている事は砂粒くらいなんだろうなと思う。
「海の声」
展示のタイトルからそのままつけさせていただきました。
あれから10年。高い高い防潮堤のコンクリートの窓から見える海。
祈りを込めて、歌いたいな。