ワンマン直前20日

今朝、TVでみた日曜美術館。

 

どうしても忘れられない絵があった。

その美術館まで、車のナビで2時間以内だったら行っていい事にしよう、とナビをつけたら1時間57分。

よし、今、どうしても見たい。行こう。

 

こんな忙しいさなかにどうしても行きたかったのは、今回のライブの私の中のテーマに絡んでいると思えたから。

こんな方向から骨を描ける人はいない。

 

河口湖に向かってGO。

すべて順調。

 

小さな美術館。展示も少ない。

 

だけど、感動した。

展示作品は繊細で緻密な写真のような写実。

でも、あの虹は写実じゃない。

 

彼は、あの絵で自由になれたのにと、なくなる10日前に言ったそうだ。

 

 

そして、それとは違う常設展示の人形たち。

人形なのに、二本足でちゃんと立ってる。

力学的に言ったら、ちゃんと作ればちゃんと立つんだそうだけど、立ち姿が力強かったり、内股だったり、人間のよう。ほんと。

 

そして、小さな小さな足の指1本まで、表情が違った。

闘ー敗 という、男の子が悔し泣きしながら立っている人形。

足の指先が、ほかの人形に比べて、ほんの少し内側に曲がっていた。

 

悔し泣きしてる時って、そうか。こうだよね。

泣いたことがないと、これは作れないよね。

 

 

緻密で繊細。

そして、自由。

 

 

どうか、足の指1本1本まで、渡辺みやこでありますように。

生きる哀しみが、全身にしみわたりますように。

 

後、20日。

 

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